シェイプオブウォーター 映画ネタバレ感想

公開日:  最終更新日:2019/03/27

映画「シェイプオブウォーター」鑑賞しました!絶対好み系だと確信してたのでワクワクしながらの鑑賞です^^

シェイプオブウォーター

画像出典:フィルマークス

 

劇中にでてきた「シリアルは自慰抑制の為に作られた」について気になったので調べました。→シリアルは自慰抑制になるのか!?

あらすじ

イライザは子供の頃からある首の傷のせいで声がでない。隣に住む画家の男性とは友人関係だが、他に親しい友人もおらず淡泊な日々を過ごしていた。

清掃員として研究所で働くイライザは、ある日同僚のゼルダと研究室の掃除を頼まれアマゾンから連れてきたという「生物」を目撃する。その「彼」に惹かれこっそり会いに行くようになったイライザは彼が痛々しい実験を受けている事、他の国に取られないようにする為に研究者が彼を殺そうとしている事を知り、研究所から逃がすことを考え始める。

以下私の感想

生々しさとロマンティック

イライザの女として生々しい部分、少女のようなチャーミングな部分。その2つが絶妙に混じった映画だと思いました。女の人向けなのかな?

単なる夢見がちではなく、これだと思ったら周りが止めようとも自分を信じて行動するというようなイライザの性格には脱帽です。

 

話しとしては異形の生物に惹かれ愛が芽生えてしまうというファンタジー的なストーリーですが、ただのファンタジーと違うところは単純なハッピーエンド(実は人間でしかもイケメンの王子様でした的な)ではなく、自分があっちの世界へ行って2人で幸せになります、というダークなエンディングの点ではないでしょうか。

異形の者に魅せられあっちの世界に付いて行ってしまった可哀相な女であるという見方も出来るし、自分で見つけた自分の居場所を大切に出来る強い女という見方も出来ます。感情を入れないで出来事だけを聞いた場合、前者は当事者と遠い人が思う感想、後者は当事者本人または近しい人から見た時の感想でしょうか。

イライザの最後の決断に納得できないと思った方は、自分が虐げられた過去がない人なんだと思います。(悪い意味ではないです、幸せだと思います。)

 

同僚のゼルダも同じような境遇だからイライザの決断に納得し協力したんでしょう。研究所のお偉いさんの白人男性から黒人で太った女だという事で嫌味を言われます。夫も最低な男です。そんな生活をしているゼルダはイライザの強い部分に惹かれたんでしょうね。

凝りすぎないオシャレ

雰囲気に関しては同監督のパンズラビリンスを見た時と同様の感想を持ちました。

水槽と植物がある薄暗くて狭い部屋、聞こえるのは水槽の水の音だけ。立ち込める植物の葉の匂い。レモンティーでも飲みながら小説を読んでいるかのような雰囲気。心地よいですね!

たまに観葉植物を隅から隅までじっくり見て時間を過ごすことがあるのですが、それに近いような落ち着く雰囲気を感じました。

登場する猫(ここポイント高い)達も気取らず自然体な姿なのがいい。日本の映画に出てくる猫っていかにも演技させようとしてます、重要な役割もたせようとしてます系が多いのですが、「自然体」の猫がいる時点でオシャレさ、優雅さ、特別感が増すような気がするのです。(途中で1匹食べられてしまうけども。。)

映画「 シェイプオブウォーター 」総評

80点。

雰囲気が超好み、エンディングも全面的なハッピーエンドではなくダークな感じなのも好み。

自然体な猫が出てくるところもポイント高し。

ただし、女性の生々しい部分が描かれているので男性向きではないかもしれないですね…。




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