エンジェルスインアメリカ ドラマ感想ネタバレ

公開日:  最終更新日:2019/04/01

こんにちはシロクマです。

ちょっと難しい系のドラマ「エンジェルスインアメリカ」の感想です。ドラマというよりは1本の長編映画をドラマに割り当てたものなのかな?

エンジェルスインアメリカ

画像出典:アマゾン

あらすじ

1980年代、ロナルド・レーガン大統領時代のアメリカ。エイズは同性愛者だけがかかる癌であると思わされていた時代。政治、経済、宗教、人権、法律、医療・・・アメリカは様々な闇を抱えていた。

赤狩りの時代に権力を得た弁護士ロイ・コーンは、目をかけている連邦控訴裁判所の首席書記官ジョー・ピットをワシントンの司法省に送り込もうとする。しかしジョーは妻ハーパーを気遣い返事を保留する。ハーパーは何故かジョーへの不信感を募らせ精神安定剤を飲んでは現実逃避ばかりしているのだ。

ジョーと同じ職場で働くルイスは同性の恋人プライアーからエイズであることを告白される。ショックを受けたルイスはプライアーの前から突然姿を消してしまう。

出典:ウィキペディア

以下私の感想

色々見る部分があって難しい

政治、宗教、同性愛、病気、空想についてが同時進行で描かれています。

アメリカの政治や宗教についての知見がまったくない私は、それらの部分を理解すること出来なかったのが残念。。それでも十分過ぎるくらい刺激的であり、処理しきれないくらいのメッセージが詰め込まれたストーリーだなと感じています。

元々は戯曲ということですが、劇で見たら感情がごちゃごちゃになってしまって、感動していいのか泣いていいのか落ち込んでいいのか分からなくなりそうな予感…;

ドラマ版では俳優陣の演技が上手すぎるせい(?)なのか、のめりこんで見てしまうくせに自分自身の頭が追い付いていかなくて混乱するけど最後はちゃんとまとめられていて、結局なにが言いたいかって言うとまぁ圧巻なのです。

モルモン教徒についても気になりますよね。戒律とかはまったく知りませんが、ハンナやジョーのセリフでたまにぐっとくるものがあります。

エイズ(病気)について

もし自分の大切な人が病気になったら。もし自分の大切な人が死の可能性が高い病気になったら。支えてあげたい?逃げたい?私がこのドラマを見て1番辛かった部分がこのテーマです。

劇中ではルイスはプライアーの元から逃げ出しています。

ロイコーンがジョーに対して言ったセリフですが「愛も責任も罠だ。」という言葉が印象的ですが、愛があるから責任を感じる、それは自分の行動を制限する罠だ。ということですよね。

その責任という部分に対しての答えがルイスとプライアーの関係なのかなと思います。

結局ジョーが1番最低な男。非道のロイコーンは最後まで非道でしたが一貫した行動があります。ジョーはあっちに行ったり、こっちに行ったり、すがりついたり。まぁそれが普通の人。普通はそうなんですよね…。

ハーパーが好き

モルモン教徒なのでゲイを隠しているジョーと結婚したけど、疑わしい行動が多いのを見て見ぬふりをするため空想の世界に逃げ込んでるハーパーが1番可哀相な役柄ですね。

ただしハーパーはキャラがすごくいいです。薬の飲み過ぎで心の病なのか?って感じなので現実味はないですが、自分の不安な部分を(空想することで)自分でどうにかしている、マイペースで自由、最後は自分から出ていく度胸。

ゲイを隠した夫と住んでたからあれだけど、実は1番まともな人なのでは?と思いました。

 エンジェルスインアメリカ 感想まとめ

80点。

処理しきれないくらいの情報があるドラマ(映画?)だけど、1つのテーマだけで見ても十分グッとくる内容だった。

俳優陣の演技がすごくて引き込まれる。




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