世界から猫が消えたなら 映画ネタバレ感想 なんとなく違和感
映画「世界から猫が消えたなら」を見ました。
川村元気さんの原作小説を数年前に読んでかなり感動した作品だったので、酷評されてるけど映画もそこそこ面白いんでしょ?と思いながらの鑑賞開始です。
あらすじ
郵便配達員の主人公「僕」は余命数日を宣告される。
病院から帰宅すると自分とまったく同じ顔をした男が部屋にいて、彼は「悪魔」と名乗り「お前の寿命は明日までだ。寿命を1日延ばすかわりに世界から1つ物を消す」という提案をしてきた。まぁ1つくらいなら良いか…と思い提案を受け入れる。
1日目は携帯電話が消えることになった。
以下私の感想、ネタバレあり
こんな内容だったっけ?
小説を読んだ時に感じた瑞々しさとか、主人公の僕と悪魔のやりとりテンポ良さとか、大切なものが消えていって昔を思い出すあの感覚とか、最後に猫が消えてしまうところとか…。映画では伝わってこないんですよね。
私は猫好きなので小説で猫が消えちゃうシーンですごく泣いちゃったんですが、映画だとまったく何も感じない「無」でした。というか、全体を通して何も感じなかったです。
淡々としすぎているし、海外旅行のシーンも浮いてるし、全体を通してとにかく暗い。あまり話は進まないけど「間が良い映画」なら見ていて落ち着くのですが、映画「世界から猫が消えたなら」は103分しかないのに「あーいつ終わるんだろ…。」って考えながら見てた感じです。
主演2人
主演の佐藤健くん、あおいちゃん。こんな演技下手でしたっけ??淡々としたこの映画の雰囲気を出すためにわざとこういう演技をしているのか?だとしたら裏目に出てますよね。
顔のアップも全然無いし、2人の良さが引き出せていない気がします。
良かったのはエンディングロール
最後の曲、すごく良かったですね!当時16歳のアーティストHARUHIさんの「ひずみ」という曲がエンディングに使用されています。2017年にアルバム発売されているんですね、ちょっと気になります。
声質がすごく好みで、彼女のような歌声を「すり硝子ような声」と勝手に分類分けしているのですが、透明なんだけど擦れた感じがあってすごく落ち着くんです。(きのこ帝国さんの声もすり硝子の声に分類してます。)
映画「 世界から猫が消えたなら 」総評
60点。
とにかく淡々としていて、飽きる。
とくに原作小説ファンだった私からすると、別の作品だって言ってもいいくらい原作の良さを生かせていなかった。
エンディング曲を担当しているHARUHIさんの声は最高。役者猫ちゃんも最高。