花宵道中 映画ネタバレ感想 ストーリーは素晴らしい。けど
映画の感想はひっさしぶりな気がします。
映画は見てるんだけど、感想って書くの疲れるから後回しになってしまう。。
花宵道中は2014年公開映画で、安達裕実さんの濡れ場&ヌードシーンで話題になってたやつです。
原作は宮木あや子さんの小説
斉木久美子さんの漫画の実写化かな?と思われてる方も多いかと思いますが、その漫画にも原作があり元は宮本あやこさんの「花宵道中」という同名小説となっています。
私はどちらも読んでいないのでどのエピソードの映画化なのかとかは分かりませんが、さすが!ストーリーは素晴らしい!
展開は遊女系にありがちなものですが、各登場人物の設定だとか、どんな過去があって今こういう事になっているのかがしっかり練られておりそれが映画でも生かされているのが分かりました。
小説から漫画化、さらには映画化するだけのことはある!
安達裕実に頼りすぎでは
本作は安達裕実20年ぶりの映画主演+濡れ場+ヌードということで超話題になってましたね。
ってことで安達裕実を全面にだした作品であることは予想してたんですけど、予想した以上に安達裕実頼りの映画だったな…というか安達裕実以外の部分がまったく生かされていないなぁというか。
安達裕実演じる朝霧の心情の動き(年季明けにも夢が無かった遊女が恋を知ってどうなったか)をメインに扱った映画なので朝霧にスポットを当て続けるのは当然なのですが、朝霧の表情のみ演技のシーンが多く、他の登場人物にスポットが当たる時間も朝霧を際立たせる為のおまけ的な形でしか描かれていないので、映画全体として見た時に間延びしてしまってる印象を持ってしまいました。
さいごに朝霧の妹分である八津が自分の事を無下にした男に我儘を言うシーンがありますが、これまで朝霧を中心として進んできたのに急に八津の成長を見せるシーンになり困惑しました^^;
普通に見ていて「?」と思った部分もある
朝霧の心情を表すために冬のくもり空を選んでいるんだろうけど、毎日くもり空なのでそれが早朝なのか昼間なのかよく分からない。。(そもそも吉原(東京)の冬って晴れの日が多いのに、なぜ連日曇りなのか?昔は違ったのか?)約束していた待ち合わせ時間に行けなかった、辛い…。というシーンのはずなのに曇り空の為今が何時頃なのかがよく分からずどのくらい待ち合わせ時間に遅れたのか?30分なのか?半日なのか?どのくらい遅れて行って「いるわけないか…」(←これ重要なセリフのはず)と言ったのか?が分からなかった。。
また、半次郎の作業小屋がどこにあるのかもハテナでした。祭のときに朝霧が下駄履かせてもらってた時に後ろにあった小屋が半次郎の作業小屋なのだろうか。最後に御用の人たちが乱入してきたけど、なんでバレたのだろうか。
というか朝霧の心情密着映画なんだから、半次郎と再会できた喜びを長すぎる濡れ場シーン(すごく長かったよね?)ではなく別の形で見せてほしかった。。
うーん。
花宵道中 感想まとめ
60点。
ストーリーは遊女が年季明け直前に恋を知り失い、人生で咲けた事に満足して自害するという悲しくも美しい恋愛ストーリーなのに、安達裕実のイメージビデオなのかな?ってくらい他の部分はおまけ程度の描かれ方しかされていなかったのが残念だった。