K2初登頂の真実 映画ネタバレ感想
K2という山があるとは知ってたけど、初登頂の真実ってなんだ?「白鯨との闘い」とかそんな系か?
と、まったくの前情報無しで鑑賞しました。
「K2初登頂の真実」ネタバレ感想です。
まず、K2とは?
見終わってから「K2」という山について調べたくらい、私はこの山について何もしりませんでした。
ということで、調べたことをざっと纏めてみます。
K2(読みかたはケーツー)はインドとパキスタンと中国にまたがるカラコルム山脈にある山で、標高は8,611m。エベレストに次ぐ世界第2位の高さである。
K2はKarakorum No.2 、カラコルム山脈測量番号2号を意味する。
測量局のモントゴメリーが1856年からカラコルム山系の測量を始めた際、特に標高が高い山にカラコルム(Karakorum) の頭文字「K」を取って順に、K1, K2, K3, K4, K5 と測量番号を付けた。
その後、K2以外の山には名前が付けられたり現地の名前が採用されたりしたが、K2だけは測量番号がそのまま山名に残った。
1954年に世界初登頂。エベレスト以上に登頂困難と言われる理由は、人里から離れている事、登山ルートの難しさ、気候条件などがある。日の当たる南東側ルートが一般的。
以下ネタバレ感想
ドロドロ人間関係好きにおススメ
山がいかに過酷か?どのような準備をしたのか?などはあまり焦点が当てられず、登山者のプライベートや人間性が見どころでしたね。
登山映画というより、うわー人間関係最悪!ってのが見たい人向けかもしれません。(あと、この真実?告白?をすでに知ってるよ!って人も楽しめないかもしれません…。)
映画としてのアレンジはあれど「これが真実かぁ…」と思うと、ちょっと悲しくなります。
この映画の中ではアキッレが黒幕のように描かれていますが、流されやすく力の強い者には逆らえないリーノが1番のバカですよね。アキッレにそそのかされて友を見捨てる最後の決断がなければ、ヴァルテルとリーノは良い友情を築けていたんだろうなぁ、なんて思います。
自分のバカさに気づいたリーノが50年後、ヴァルテルの言い分が正しいことを認めたので良かったものの、アキッレはどういう思いがあったんだろうか…。
ヴァルテルはその後、登山家として活躍していたことが救いだなぁと思います。
ちなみに、私の考えとして。
スタンフォード監獄実験の要素もすこしあるのでは?と思ってしまいました。
実験は映画「es」で描かれているように、役を与えられると「それらしい」行動をとるようになるというもの。
アキッレはベースキャンプから指示をだしていた隊長のデジオから、無線で「これ以降は無線が届かない、お前がリーダーをやるんだ、登頂隊はお前が選ぶんだ。」と言われます。
そこで「そうだ、自分には役割があるんだ。自分が登頂を成功させて名誉を得るという役割が。」とでも思ってしまったんでしょうね。
実験結果には差がありますから、もしリーノがリーダーに選ばれていて、登頂メンバーとしてアキッレを選んでいたとしたらまた別の結末になっていたんだと思います。
名前と顔が一致しない!
登場人物がイタリア人なので、馴染みのない名前&似た顔の人ばっかりじゃん!ってなりました。笑
もしこれから見る人がいるとすれば、この4人だけ覚えておけばOKです!
隊長のデジオ(小さいおじさん)、アキッレ(真面目)、リーノ(美人の婚約者がいる)、ヴァルテル(お調子者で自信家)のこの4人。
後半はみんな着込んでしまいますから、服の色で見分けるしかなくなります。笑
K2 初登頂の真実 総評
70点。
初登場の真実なんてものをまったく知らないで見たので、けっこう面白かった。(いろいろツッコミ入れながら見た。)
山のキレイさもそこそこ有り人間関係のドロドロも楽しめるけど、本格的な登山映画を求めている人向きではないかな?とは思います。