気になる広告調べ隊『私の娘は、病気になっても病院へ行けない』とは?

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ネットに表示される広告で「なんの広告…?」って気になるやつ。

たまにありますよね?

▼今回はコチラの広告が気になったので調べてみました!

病気になっても病院へ行けない

画像出典元:PLAN

日本人と思われる女性をバックに「私の娘は、病気になっても病院へ行けない。」という文字が目を引きます。

この方が日本人だとすると、娘が病院に行けない状況って何…?戸籍がない子供とかそういうやつ…?どういう意味…?と「??」が多いですね。

PLAN(プラン)という団体が出している広告のようです。

▼別バージョンもありました。

40歳年上の男と結婚させられる

画像出典元:PLAN

こちらも日本人だと思われる女性をバックに「私の娘は、13歳で40歳年上の男と結婚させられる。」という文字が目を引きます。

先ほどと同じく、日本人女性の娘が13歳で結婚させられるとは?日本での結婚は女16歳以上では?という「??」だらけの広告なのです。

ということで、この広告を出している団体「Plan International Japan」と、私の娘は…の文章が印象的な「Because I am a Girl」の活動について調べてみました。

団体「プラン/Plan International Japan」とは?

プランのHPにアクセスしてみました。

子どもの権利を推進し、貧困や差別のない社会を実現するために世界70カ国以上で活動する国際NGOです。

出典:PLAN公式サイト

なるほど。

世界中(とくに発展途上国の貧困層)の子供の権利、教育や性環境を改善しよう!ということですね。

ちなみにNGOとは「Non-Governmental Organization」の略で、「非政府組織」や「民間団体」などと訳されています。国家や宗教の枠を越え、利益をめざさない、市民が自発的に参加、運営する団体を意味します。

プランのHPには具体的に何をしているか?どういった支援の方法があるのか?が書かれていました。

例えば2019年の事例として、日本では台風19号被害にあった長野県の小学校へ物資の支給や心のケア講演などが行われたそうです。

海外ではシリア難民の子供たちの教育支援として、保護者には子供の権利や教育センター運営のトレーニング、子供には教育の実施や文具支給などが行われたそうです。

「Because I am a Girl」の活動とは?

プランの活動の中でも特に「女の子」に特化したのが「Because I am a Girl」(だって私は女の子だから)の活動になります。

特に途上国の女の子や女性たちは貧しさの中にありながら「女の子だから」、女の子・女性であることで社会の底辺に置かれ、普通の生活を送ることすら困難な状況にいます。

出典:PLAN公式サイト

たとえば幼少期(1~5歳)。

南アジアでは女児は将来の稼ぎ手として期待できない事や、将来の結婚持参金が家計の負担になるという理由から産まれることさえできない事も多いそうです。

たとえ産まれたとしても病気になった時も病院へ連れて行ってもらえないケースもあるそうです。

大きくなっても学校へは行けず家事に明け暮れ、思春期に結婚出産させられ、10代後半以降は収入も発言権もなくただひたすら家事育児介護を行う生活が続くそうです。

うーん…。

男尊女卑は昔の日本(今もか?)にもありましたが、これは酷いなと思うような内容ばかりですね。

女の子の人権を守り、教育を受ける機会を作る。

それが世界の発展に繋がるといったデータも出ているそうです。

たとえば女の子がたった1年長く教育を受けることで将来得られる収入が11%も増えること、教育を受けた女の子が農業の決定に参加できると収穫高が7%向上するといった内容です。

女の子たちの生活環境や教育制度だけを改善することによって、貧困国全体を改善しようというのが「Because I am a Girl」の活動なのです。

「私の娘は…」の意味は?

「プラン/PLAN」という団体は国際NGOで、「Because I am a Girl」という女の子の問題に絞った活動もやっているということがわかりました。

気になる「私の娘は…」の意味ですが、

過酷な現実を生きる女の子たちに必要なのは、一時的な援助やあわれみではありません。彼女たちは、世界を変える力とそれを実現していくたくましさを持っています。必要なのは、その大きな力を開花できるように、支え、見守りながら彼女たちの可能性を育てていく存在。私たちは、そんな存在を「親」と呼んでいます。
「親」は、「遠い国」に暮らす女の子たちを引き取って育てたり、特定の子どもの生活費を援助するわけではありません。女の子たちを危険から守り、本来持って生まれた能力を発揮するために、各地域で行われるさまざまなプロジェクト活動を支援することで女の子の未来を育み、地域や国、世界にまで前向きな変化をもたらすことができるのです。

出典:遠い国の女の子の親になる/PLAN

ちょっと長いので纏めると、

「貧困国の女の子にも世界を良い方向に変える力があります。そんな女の子を危険から守り、教育する機会が必要です。広く見守る存在=親として支援しましょう。」といった内容になります。

実際に親の役割をするのではなく、(金銭的にも精神的にも)見守る存在を「親」としています。広告やキャンペーンはまず興味を持ってもらうことが大事なので「私の娘」「親」といったというキーワードを使っているのだと思います。

分からない点としては、HPを確認しましたが、プランが募集している通常の支援(Because I am a Girlなど)と「遠い国の女の子の親になる」支援とは同じものなのか?別物なのか?がよく分かりませんでした。

『私の娘は、病気になっても病院へ行けない』まとめ

国際NGO団体「プラン/PLAN」遠い国の女の子の親になる」支援の広告である。(Because I am a Girlの活動と同一かは不明)

貧困国の女の子に教育の機会を与えることで、地域全体が良い方向に動くことはデータとして出ている。

寄付は貧困地域の女の子の生活改善や教育に使われる。

実際に里親になるとか特定の誰かを支援するものではない。

特設サイト → 遠い国の女の子の親になる

公式HP → プラン




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