トンガリロアルパインクロッシング もはや登山!写真付きでコース紹介

公開日:  最終更新日:2019/04/02

トンガリロアルパインクロッシング(Tongariro Alpine Crossing)について書いていきたいと思います。

ニュージーランド北島のトンガリロ国立公園で日帰りできるハイキングコースは、世界の素晴らしいハイキングTOP10に入るコースと言われている通り、素晴らしい景色が見られます。しかも無料!

NZ初の国立公園、世界遺産登録

ニュージーランド初の国立公園として1984年に指定されました。795k㎡の広さを持つ公園で、最高峰ルアペフ山(2797 m)、ナウルホエ山(2291 m)、トンガリロ山(1967 m)の三峰があります。

もともとはマオリ族の聖地でしたが、1887年にニュージーランド政府へ土地を寄付したことが国立公園の始まりだとされています。

マオリ族との結びつきから1990年に世界遺産へ登録されました。

複数の死火山、活火山を有しています。なので周辺には温泉が多いんですね^^

ハイキングコースと行き方

マンガテポポ側から入りケテタヒ側に出るのが一般的ですが、逆方向からスタートしている人もいました。

距離が長い為、自信の無い方は途中で引き返して同じ場所へゴールするという手もあります。

トンガリロアルパインクロッシング

マンガテポポ側のスタート地点の標識。ここから19.4kmのハイキングがスタートします。

私達は同じ宿に泊まっていたグループと車2台で行きました。(全5名)

車2台でケテタヒ側駐車場へ行き1台を停め、もう1台に全員乗り込みます。マンガテポポ側駐車場から全員でスタートしケテタヒ側駐車場へ着いたら1台でマンガテポポ側駐車場へ行き解散、という流れをとりました。

駐車場はそこまで広くはないですが朝5時に到着したので混んではいなかったです。(帰りの13時頃には結構混んでたように見えました。)

バスで行く場合ですが、日本のように何時でも運行しているわけではありません、マンガテポポ側、ケテタヒ側それぞれに時間が決まっていて過ぎると自分で手配しなくてはいけないので要注意です。

バスは思ったより値段が高かった記憶があるので、複数人で行く場合はレンタカー等を検討してみてもいいかもしれませんね。

ハイキング?いやこれは登山だ!

素晴らしいハイキングコースだ、NZを訪れたら1度は行くべきだ、なんて言われていますが。これだけは声を大にして言わせてください。ハイキングなんてもんじゃねぇ!!これは登山だ!!ということを。

アルパインの意味は「高山の」とか「アルペンの(アルプスの)」とかいう意味で、クロッシングは「横断」という意味です。なので直訳すると「トンガリロ山を横断する」となります。はい、どこにもハイキングなんて書いてありません。

ちなみにハイキングは

自然の風景や歴史的な景観を楽しむために軽装で、一定のコースや距離を歩くことをいう。ウォーキングともいい、近年は高齢者の健康維持(health promotion)のために推奨されている。小高い丘や山を越えたり、その中腹を横切るといったコースもあり、山歩きと一部その活動は重なる部分もある。

出典:ウィキペディア

という意味です。

「軽装で」とか「小高い丘や山」と書かれているとおり、気軽に参加できて危ない道などありません、というのが私のハイキングのイメージでした。

でもトンガリロアルパインクロッシングは私の想像しているハイキングとは全く違っていて、いや登山でしょ!?と思ったのです。なので気軽にハイキングとか言わないでほしい…(そもそも日本人と欧米人ではハイキングの感覚が違うのかなぁ。。?)

手を使わないと登れないような岩場もあるし、足がパンパンになる登りもあります。滑って転びそうな下りもあります。

ちなみに19.4kmあるうちの1/3は登りで、2/3は平坦と下りです。

2月のトンガリロの気候

私の行った日は、午前:晴れ時々曇り→午後:小雨という天気でした。町の気温もちょっと低いかな、という感じの肌寒い日。

標高が高いので気温も低く、風も強いので体感温度はかなり低かったように感じました。

上はインナー、長袖Tシャツ、パーカー、カッパ(防風)で、下はスパッツと短パンにスニーカーという感じで行きましたがすごく寒かったです。(白人さんは半袖の人もいましたが、体の構造が違うもんねっ。)

コースを写真付きで紹介

早朝5時:マンガテポポ側駐車場をスタート。雲に太陽が反射しとてもきれいです。

白くて可愛らしい花が咲いていました。

少し登って後ろを振り返ったところ。かなり登ってきたと実感できます。

トンガリロアルパインクロッシング

朝早いためか人がほとんどいません。聞こえるのは自分たちの話し声と足音のみ、すごく神秘的な空間です。この辺は階段が続き、かなり太ももが辛い…。2時間くらい階段ゾーンが続きます。

 

こちらは前方を撮ったところ。トンガリロ山が見えます。山頂アタックコースもありますが、かなり時間がかかりそうなので私達はパスしました。

トンガリロアルパインクロッシング

階段ゾーンを過ぎると登山ゾーンに入ります。手を使わないと登れないところもあって、かなり本格的な登山という感じです。

この辺りがコースの一番高いところになります。赤い土がキレイです。すぐそばが崖だったりするのですが、柵などはありません。

トンガリロアルパインクロッシング

すこし下ると前方に湖が見えてきます。

湖は全部で3つ見ることが出来ます。手前2つはエメラルド、奥はブルー。ここまで急ぎ足で約3時間。

トンガリロアルパインクロッシング

この下り斜面、意外と斜度あるし小さい石とか砂でものすごく滑るので注意!もちろんロープや柵などはなし。すっ転んでいる人が何人もいました。

トンガリロアルパインクロッシング

ギリギリまで近寄れます。

上から見た時は白っぽいエメラルドグリーンに見えていましたが、近くで見ると緑~オレンジのようにも見えます。

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1番大きいブルーの湖。実物はすごく大きくてものすごい解放感があります。空気も澄んでるのが実感できます。

トンガリロアルパインクロッシング

急に平坦な道に出ました。今までが登り下りばっかりだったので、違和感があるくらいに平坦な道に感じます。風も遮られていて、日光もポカポカ気持ち良く体が温まります。

トンガリロアルパインクロッシング

下山に突入です。天空を歩いている気分になれるコースです。道は整備されているので転んだりする心配はありません。

トンガリロアルパインクロッシング

霧が出てきました、山肌から蒸気が出ているのが見えます。温泉?火山活動?

トンガリロアルパインクロッシング

見たことない植物を発見。色もちょっと不気味。

あとはひたすら下りです。

通常は7~8時間かかるコースですが、車で一緒に来たグループに迷惑かけないよう急ぎ足できたため6時間でクリアしました。笑

トイレ・売店

トイレは無料です。山頂付近以外ちょいちょいあります。

紙もないしあんまりキレイではありませんが、公園管理費で設置しているところなので文句は言えません。

不思議と登山中はもよおさないので、1度だけしか利用しませんでした。

売店はコース内はもちろん、駐車場にもありません。事前に飲み物、食べ物を揃えていってくださいね。

コース内にはベンチ等はありません、お腹空いたタイミングでその辺に座って食べることになります。ちょうど3つの湖あたりでお腹が空いてくると思うので、湖畔で食べるのがおススメです。



トンガリロアルパインクロッシング まとめ

ハイキングなんて嘘だ!しんどい!!と思いながら最初の3時間さえ頑張って登れば、あとは絶景が待っています。この景色を見たら疲れがふっとんだって心から言えるような景色です。

翌日は筋肉痛確定ですが、それでも行く価値がある場所だと思っています。




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