この作品が好き?この作者のこの作品が好き?
映画やドラマ、マンガアニメ、小説について人と話していると疑問に持つことがあります。
この作品が好き!という人と、この作者が好き!という人がいますよね。私は前者ですが、その2つの考えにどういう違いがあるのか気になったので書いてみたいと思います。
面倒なのでこの作品が好き!の人を単品好き、この作者が好き!との人をセット好き、と呼びたいと思います。
※以下は何か調べたりしたわけではなく、私個人の考えです。
両者の違いについて
単品好き
この作品が好き!という単品好きの人、私ですね。自分が見たこの作品だけに興味があるパターンです。言い換えれば作者には一切興味が無いのです。
好きな歌手(バンド)はいますが、その歌手の見た目やメンバーには興味が無いという感じです。
作品単体での話をするのが好きですが、あの監督の最新作見た?という話しには付いていけません。
セット好き
この作者が好き!というセット好きの人。1つ好きな作品があったらその人の前作や最新作まで気になります。
作者その人についても興味があるし、その人の他の作品を見るのは当然。
じゃあこの監督のこの作品は見た?というような話しをするのが好きです。その作品が好きならその作者ついても気になるでしょ?という話しを振ってきます。
なぜ違うのか考えてみた
単品好き目線になってしまいますが、自分の意見を書いてみたいと思います。
単品好きの私ももちろん作者自身には尊敬の念を抱きます。自分が好きになった作品を作った人なので。でもそれだけ。そもそも興味がない、といった感じですね。
なぜそういう思想になったかを考えてみました。
私は教室の隅っこにいるような地味で目立たない系の学生でした。友達はいたけど100%自分と趣味が合致する(というか理解してほしいと思っていない自分がいる)友達には合えていません。この人の言う事なら100%共感できるという成功体験をしてこなかった事こそが要因だと思います。
例えば100%趣味の合う友達がいたとして、その人のおススメしてくれた作品はいつも自分にもピッタリくる作品だ、という成功体験があったとします。この人の感性は自分に近いんだ、という体験ですね。
その体験は作者との間でも起こると思っていて、過去によりその成功体験をした人が作者との共感?つながり?を感じるというか感じたいと思うのではないかと。
作品Aを見て素晴らしいと感動したとします。
単品好きの人は「あぁ、素晴らしい作品だった。でもこの作品は作品。作者だからといって私に100%合致するわけがない」という考えになってしまう。
セット好きの人は「あぁ、素晴らしい作品と素晴らしい作者だった。この作者なら私の趣味に100%合致するに違いない、よし、作者についても調べてみよう」となるのです。
作者が好きなのか、 作品が好きなのか
調べれば何かもっと良い答えがあるような題材ですが、私は自分の幼少期~現在に至るまでの体験が元になっていると思います。
作品の好みへの共感体験があったかどうか、これが強い要因なんじゃないかなと。