足尾銅山 が思ってたより良い所だった!
ちょっと高いところにあるので、涼しいかな?と思って足尾銅山へ行ってみました。予報では都心35℃の時、足尾30℃くらいで気持ち的にマシかなと思える体感でした。
な・に・よ・り・土・曜・日・な・の・に・全然混んでないのが良い。
もくじ
足尾銅山とは?
江戸時代から昭和まで発掘が続いた栃木県にある銅山(備前楯山)です。江戸時代に採掘量がピークになり、当時はかなりの人数が住んでいました。足尾銅山:ウィキペディア
坑内は全長1200kmもあり東京から博多の距離に相当します。
銅を精錬する際に出る有害物質が付近を流れる川へ溶け込み、さらに山の周囲の木を伐採したせいで川はしょっちゅう洪水を起こしていたようです。その結果、下流では深刻な環境汚染を引き起こしています。
日本で初めて起きた公害事件として教科書に載っているので、名前は知っている方も多いのではないでしょうか。足尾鉱毒事件:ウィキペディア
負の遺産としてのイメージが強いですが、日本初の技術がいくつも使われていたりと日本の産業発展に貢献してきたという事実もあるんですよ^^
足尾銅山観光を楽しめる方
歴史に興味を持てる方。
資料館で資料をちゃんと読める方。
ザ観光地を求めていない方。(オシャレなレストランやカフェ、写真映えするようなところはありません。)
まったく前知識なしというより、少し調べて行った方が楽しめるところだな、という印象です。
足尾銅山 観光はどのくらいかかる?
メインの銅山内にトロッコで入るだけなら所要1時間ほどです。
現地で入手した観光マップによるとスポットは20か所以上あるみたいです。なので全部見ようとすると1日かかると思います。
ちなみに、トロッコ、資料館、昼食、当時の建物2か所を外から観察、銅親水公園をまわって5時間くらいでした。
実際に行ったところ紹介
足尾歴史館
入館大人350円、子供250円。
年季が入ってるけど、かなりちゃんとした資料館です。
銅山の歴史から当時の様子まで、実際に使われていた物の展示、資料の展示がされています。外には足尾で実際に使われていたトロッコや、その他の地域で使われていた車両などの展示がされています。
通洞変電所(外観のみ)
なんと!現在も変電所として現役だそうです!近くにいくとブーンという音が聞こえました。外観は完全に廃墟っぽいのに音が聞こえるのでちょっと不気味な感じがあります。
この向かい側には通洞選鉱所跡があります。同じ並びにいくつか廃墟?があったのですが、何の施設だったのかは分かりませんでした。
足尾銅山観光
トロッコに乗って鉱山内部に入れます。ここが足尾銅山観光のメインですね!大人820円、子供410円でした。
ここだけ、ザ観光地感があります(笑)。人もそこそこいます。お土産物屋さんもあります。
で・す・が。団体さんと一緒のタイミングにならない限りは、まったく混んでいないです。自分のペースでのんびり見学できます。(私が入る時、ちょうど小学生の団体が出てきたところでした…危ない。)
中に入って入場券を買ったらまずはトロッコで坑内の奥へGO。
坑内は年間通して約15℃なので夏場に行けば寒いの、冬なら暖かい。湿度が凄いのでモワ~。
つき当たりまで行ったらトロッコを降ります。
その奥の方は柵がしてありこれ以上いけません。ライトで照らして見るだけのよう。あとは歩いて見学しながら外まで戻ります。
各時代ごとにどうやって採掘していたのか、人形たち実演していました。(動く。)江戸時代はペラペラの着物に素足で作業していて寒そうですね。
この辺までくると現代とあんまり変わらない服装に。
お参りできるところもありました。
資料館から出た先にあったズレている矢印。
外に出たら銅山資料館と貨幣資料館を見学です。
最後はダジャレ「銅もありがとう、また銅も」。この先はお土産屋さんです。
お食事処ラポール
定食屋さんです。
駐車場は店の真裏(砂利のところ)です。裏の駐車場に停めたときは裏口から入るのですが、秘密の入り口っぽくてなんか良かったです^^
従業員のおばちゃんは「土日は隣の銀行やってないから銀行の駐車場に停めて良いよ」って言ってましたが、怪しい…。
店内はスナックを改装感じ。けっこう広いです。
メニューはパスタを中心に10種類ほどあって、昔の良き食事処って感じがします。焼肉定食はかなりボリューミーでした。
本山精錬所と古河橋(外観のみ)
ザ・足尾銅山といった感じ。
川の対岸から建物を見るかたちになります。駐車場がないので川沿いの道に停めました。ここから見ると、想像していたそのもの、という感じがしますが、意外とハゲ山は無くて植樹された緑の山が多いです。
橋は渡れません。保護の為か、老朽化してて危ないからだと思います。
いかにも、といった建物。廃墟なのか?有人なのか?は分かりませんが双眼鏡で隅々まで見たくなるような魅力があります。
見にくいですがカモシカがいました。
銅親水公園
あかがねしんすいこうえん と読みます。
本山精錬所の対岸の道をずっと行った先にあります。行くまでの道から見える水の段々畑。キレイですね。
駐車場についてちょっと歩くと、先ほどの水の段々畑の1つに近づけます。水の音と、水量の迫力がすごいです。
この段々は砂防ダムの役割があるですね。土砂災害を防ぐ目的でこのような形になっていて、本当は砂防堰堤(えんてい)と呼ぶのが正しいんだそう。それにしてもキレイです。
まとめ
土日にも関わらずほぼ人がいませんでした!(なのでレストランやカフェ・コンビニすらほぼないです。)
ここだ!といった見せ場はありませんが、普通の観光地に行き飽きた人にはおススメできる穴場観光地でした。見ようと思えば1日いれます。
ただしある程度の予備知識があったほうが楽しめるかなという印象。現地の資料館でも勉強できます。
もうちょっと観光地として見せるように整備すれば?って思うような所があります。