スリービルボード 映画ネタバレ感想
映画「スリービルボード」ようやく見ました。アカデミー賞の主演女優、助演男優を受賞している作品ですね。楽しみです。
画像出典元:スリービルボード公式
あらすじ
舞台はミズーリ州のある田舎町で、主人公は中年のおばさんミルドレッド。7か月前に娘をレイプ放火殺人で亡くしていますがいつまで経っても進まない警察の捜査にイラついていました。
自宅へ向かう田舎道に広告募集の看板があることに気づき、3枚とも買い取り「娘はレイプされて焼き殺された」「未だに犯人が捕まらない」「どうして、ウィロビー署長?」というメッセージを貼りだしました。
以下私の感想
とにかくキャラがぶっ飛んでる
ムカつくー!イライライラ!この人やばい!!ほんとにヤバい人!と見てて思います。
とくにミルドレッド役のフランシス・マクドーマンドさん凄いですね、役だってのは分かりますが、ちょっと嫌いになりました。
激オコなのを表情・態度には出すけど、ちゃんと話し合いをせずに突っ走るし、ムキー!ってなって放火するし、でも自分は間違ってないのよ!という態度。周りの人間は全て敵、誰も私のことなんて分かってくれないの!という感じがメラメラ出てきています。
キレる警官ディクソンも、ザ古いタイプの白人、という感じがプンプンです。
そして2人はお互いに「嫌な奴」「お前が場を乱している」「どっか行け」と思っています。とにかくキャラの濃さがすごい。
怒りの連鎖、優しさの連鎖
この映画の言いたかった事って「怒りは連鎖する、優しさも連鎖する」って事かな?と私は解釈しました。
元夫の19歳の彼女が言って、そこでミルドレッドは殴りつけようと考えてたワインの瓶を置くし、ディクソンも署長の手紙と広告屋の優しさとで本来の自分を取り戻すし、なにかきっかけがあって嫌な奴にもなるし、優しい人にもなるよってことが伝えたいのかな?と。
まー、最初から善人であることが1番良いんですけど。元不良が改心しましたって言って褒められるのが嫌いです。
序盤~最後まで続くモヤモヤ感
見終わって、あれ?なぜこの映画はこんなにも評価高いの…?と思いました。私には全体的にモヤモヤが強すぎて、あの結末には納得出来ていません。
とんでも激オコだった2人は改心して、手を取り合って犯人捜すよーっていうのは分かります。でも娘の事件とまったく関係ない悪人を追っいかけよう、私刑にするかは道中で考えましょう、おわり。って、なんかまとまり悪くはないですか?その意図を受け取れないのは私だけですか?
全然関係ない犯罪の犯人を追うのはちゃんとした警察に通報するなどして、2人は娘をレイプした犯人を捜すぞ、っていう終わりの方が「見終わったー」という達成感があって良い気がしました。
スリービルボード 感想まとめ
70点。
面白くないわけではないけど、全体的にずーっとモヤモヤしてる感じ。見終わってもまったく達成感もないしスッキリ感もない。
主演の演技は「この人嫌い」ってなるレベルで上手い。