スリーピングビューティー 禁断の悦び ネタバレ感想

公開日:  最終更新日:2019/04/01

こんにちはシロクマです。

「 スリーピングビューティー禁断の悦び 」ネタバレ感想です。

スリーピングビューティー

画像出典:アマゾン

あらすじ

ルーシーは学費と家賃のためバイトを掛け持ちしている。感情を顔に出さず、アルコール、薬物、初めて会った男性と寝ることになっても顔色を変えない。

ある時、高時給の仕事の面接に行くが、仕事内容はセレブな老人男性を相手に下着姿で給仕することだった。

以下私の感想

解釈1

公開当時に見た感想は「こういう世界があるなんて、金持ちってすごい。」「脱ぎっぷりがいい。」というものばかりでした。まぁ大体の人がそういう感想を持つんじゃないでしょうか?

で、8年経ってもう1回見たら「えっこんな内容だったっけ?」とちょっと驚きです。

本当の解釈はどうか分かりませんが、私には「自分にも他人にも無関心を装いながら淡々と生きていた女の子が、自分が何をやっているのか気づいた瞬間」を描いた作品かな?と思ったのです。

今までは恋人のバードマンが死んでも(強がって?)平気な顔をしていたけど、隣に死んだ老人が寝てたって事に気づいた時はすごく取り乱しています。

自分のおかれた状況にようやく実感が持てた瞬間なんじゃないでしょうか。

感想サイトでは「現役を引退したような老人に好き勝手される仕事って気づいたのが嫌で取り乱したのでは?」みたいなコメントも見かけましたが、どんな仕事なのかは想像ついてたんじゃないかなと思います。前の仕事が下着で給仕だし、それよりも高給で短時間であること、首のタバコの跡に気付いたことからなんとなく予想はついてたんじゃないのかなぁと。

解釈2

「知らぬが仏」です。

今まで自分の感情に気づかないで(意識して殺して?)いたけれど、寝ている間に何が行われているか知ろうとして結果的に物凄く傷つく体験をすることになってしまう。

(録画してなくても途中で起こされて現実を知ることになるのですが…。)

知らない方が良かった、知らないふりをしていたほうが良かったってやつですね。

原作の眠れる美女

川端康成の「眠れる美女」という小説が原作です。

「眠れる美女」は客である男性目線で書かれているので本映画とは逆ですね。

まだ30Pほどしか読んでないのでなんとも言えませんが、本の後ろに書かれている説明だと、死を感じている老人が横で眠る若い娘の「生」を見て絶望する…といった内容らしい。

このシーンは映画でも描かれていますね。

実際に自分が、死が身近になる年になったら何を思うんでしょうか。

エミリーブラウニングの肌の美しさよ

映画なので多少の加工はあるとは思いますが、日本人にはない肌質ですよね。日本人の色白さんとは違った白さがあります。

そしてルーシーを演じるエミリーは当時22か23歳。体中から「若い女」であることが溢れています。

もう羨ましいとかいうレベルではなく、美しいと思うレベルなのでそういうのが好きな方にはたまらない作品だと思います。

スリーピングビューティー 感想まとめ

60点。

意図が伝わりにくい作品かなと思いました。

個人的には「死」を身近に感じた時にどうなったかを描いた作品と解釈。

副題が「禁断の悦び」なの、かなりビミョーだと思います。これだとエロスを売りにした作品になってしまいますよね…禁断の悦びを得ているのは下着の女性に給仕させて喜んでる金持ちの老人くらいじゃないですか?原題は「Sleeping Beauty」なので邦題も「スリーピングビューティー」だけのほうがしっくりきます。




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