12モンキーズ 映画ネタバレ感想 ちょうどいいSF感が心地いい
12モンキーズを見ました、ちょうどいいSF感で、個人的にはすごい好きな作品でした。あのメロディって12モンキーズの曲だったのか!
あらすじ
ウイルステロによって人類の99%が死滅した近未来、生き残った1%の人類は地下で暮らしている。
囚人のジェームズは昆虫サンプルを集める為に地上へ出る。雪が降り積もった人のいない都市には、熊やライオンが住み着いていた。
科学者から精神の強さを見込まれたジェームスは過去の世界へ行き、ウイルスに関する情報を集めてくるよう指示を受ける。
以下、わたしの感想
謎を残したままのエンディングについて私の考え
みんなが疑問に思うのは、ウイルスはどうなったのか?人類は守られたのか?というような事ですよね。モヤモヤが強いけど嫌なモヤモヤではなく、何とでも受け取れて見た人達で議論できるようなモヤモヤは大好きです。
私はこう考えます。空港で試験管の蓋開けちゃってるし世界の1箇所でウイルスがまかれた。ここまでは確実。
飛行機で隣に座った女科学者に似た人物はどうか。そもそも女科学者なのか?似た人なのか?について。
女科学者本人である場合はウイルスのサンプルは入手したけど、世界中にウイルスをばらまかれるのは止めていない。科学者たちはジェームズに「テロリストを止めろ」ではなく「サンプルを入手しろ」と指示していたので、サンプルは未来へ持ち帰り地上の浄化に使う、残った1%の人類で新しい生活を作る、という考え。
その場合は、なぜ女科学者はテロリストがあの男だと分かったのか?という疑問が残ります。電話を逆探知してジェームズがここにいるということまでは分かったけど、どの男が犯人なのかまでは分からなかったはず。
ではまったく関係ない似た女だとして、「次に滅ぶのは人類かもしれない」と言った意味深なセリフはなんなのか?ただのブラックユーモア?
これだ!という確証はないのですが、希望で言えば女科学者本人で、サンプルのみ未来に持ち帰った説であってほしい。タイムトラベルが出来るくらいなんだから、人の記憶を覗き見るなんてことも簡単に出来てたのではないか?幼少期の飛行場であの男が逃げて行ったことを見ていたとしたら、ジェームズの記憶から科学者はそれを知っていて、ジェームズがその年になるのを待ちこの計画を実行したのではないか?ということ。
テロを防がなかった理由は科学者たちがウイルステロが起きて良かったと思っているからだと思う。増え続ける人類、壊れゆく自然、そんな未来を回避したのがウイルステロであって、人類が極限まで減った今だったらちゃんとした人類計画が作れるのではないか?という考えなのではないだろうか。
未来の世界
かなり手作り感がある見た目ですが、衰退した近未来という設定ならピッタリ。地下ですもんね!
特に椅子に縛られたジェームズに、科学者たちがミラーボールのようなカメラ?を通して話しかけるシーンは良いですね、昔の人が一生懸命考えて作り出した未来ほどワクワクするものはありません。
精神科で全身ゴシゴシされ泡が残ったまま拭かれるシーンもすごく好きです。外国って感じしますよね、外国人ってあんまり泡気にしないですよね。うんうん。
ブラピ
イカれた精神科のお友達役がすごいハマっていますね、最初はブラットピットだって気づきませんでした。
こういう役でも違和感が無いのは演技が上手いからっていうのもそうですが、醸し出す雰囲気が上手いんですよね。演技が上手いから出るのか、雰囲気を作るのが上手いのか。同じ?
映画「 12モンキーズ 」鑑賞総評
80点。
前半はモヤモヤとストーリーの読めなさからちょっと眠くなったけど、後半の怒涛の巻き返しが最高。
もう1回見たい。後半の伏線回収が早すぎて付いていけなかった部分もある。
歯の事を教えてくれた老人はキャスリン博士に未来の話しをされた時何故逃げたのか?などエンディング以外の疑問点もあるのでもう1回見たい映画だと思った。