ノーカントリー 映画ネタバレ感想 原題を知ってから見るべき!

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好きな人は「超好き!」という感想が多いノーカントリー。

ようやく見ることが出来ました!

ネタバレ感想です。

ノーカントリー

画像出典元:映画.com

はんぱない日常感

不安と恐怖を煽る演出もなければ、BGMも必要最低限、感動シーンすら無い。

ただただ、逃げるルウェリンモス、追うアントンシガー、悩む保安官。

そしてあっけなく死んでしまうルウェリン。

これは日常の中で起こっている事なんだぞ、というのを物凄く的確に表現されていますね。

ルウェリンだけが非日常に置かれ、街の人たちはそんなルウェリンの姿を見てもなにも気づかない。

それなのに飽きないで話しが成り立ってしまうのは、殺し屋アントンシガーのヤバさ炸裂だからでしょう。

殺し屋アントンシガー

超強力エアガンとアントンシガーの相性の良さよ!

見慣れないけど一瞬でヤバさが分かる点で、エアガンはアントンシガーを表す象徴的な物として登場しているのかもしれませんね!

 

彼の何がヤバいって、

基本、無表情。

ゆるふわ髪型。

美しい所作。

一般人にも賭けを強要。

なのに何を言ってるのか分からない。

ほぼ走らない。

靴脱いじゃう。

靴下も脱いじゃう。

交通マナー良し。

意外と素直。

意外と悪知恵が働く。

マイルールに従いすぎ。

ってところとかですかね?行動にもヤバい人感は出てるけど、やはりなんといっても表情が良い。

基本は無表情ですが、ニターっと笑う時のあのぞっとする感覚。

そこでその顔するの!?って。笑

普通の殺人鬼ももちろん怖いですが、殺人鬼でなくても何考えてるのかまったく読めない人って怖いですよね。。

さいご:解釈

ルウェリンとアントンシガーの金を巡る話しだと思って見てた私にはチンプンカンプンのラストでした。

ルウェリンが割と早めに離脱してしまって、それでも話しは普通に続いてて私の頭は「??」状態。

保安官の話しには何の意味が?

奥さんの話しには何の意味が?

事故シーンには何の意味が?

完全に「主人公はルウェリンとアントンシガー」と思って見ていた私のミスでしたね…。

後日、先に見ていた方に助けを求めたところ、ノーカントリーの原題は「No Country for Old Men」だと言うじゃないですか…!!

直訳すると「老人の居場所はない」的な意味ですよね?

つまり金の行方と殺し屋の件は「老人=保安官」を中心として語られた物語の一部だって事なんですよ!

冒頭で「最近は凶悪な事件が多いぜ…」って嘆き、後半には引退を匂わせた保安官に対し先輩老人が「凶悪なのは昔からだよ。」って言うシーン。あれがこの映画の全てなのかなぁと。

分かりやすくするために邦題はノーカントリーだけにしたんだろうけど、これじゃ分かんないよー!

ノーカントリー 総評

60点。

原題が「No Country for Old Men」だって聞いた時点で、私の解釈違いのバカバカってなった映画。

もう1回見直したい、というかもう1回見るべき映画。

 

そして最後の少年の乳首がとんでもなくエロくて、見てはいけないものを見てしまった感がすごかった。。

もしかしてそれも狙ってる…?




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