レディ・チャタレー(2006年フランス版)感想
レディチャタレー(2006年フランス版)を鑑賞しました。
ネタバレがある感想となります。
もくじ
そもそもの前提がよく分からない
それぞれの立ち位置が理解できませんでした。
まず映画冒頭ですでにクリフォードは下半身不随になっており、コニーはそれを承知で結婚したのか、それとも結婚後に障害を負ったのかが不明であること。ここってかなり重要ではないですか?
次に、コニーの不満は夫との夜の生活が不可能であることなのか、もともと夫とは政略結婚で最初から退屈していたのか?という点。
夫クリフォードも気難しい年上のおじさんのように見えるし、コニーも世間知らずなお嬢様に見える。
もうとにかくよく分からないってのが正直な感想です。
原作小説も読んだことがないし、映画鑑賞もこれが初。という方向けの映画ではなかったような気がしますね…私はチャタレイ夫人関連はこの映画が初接触だったのでなにがなんだか状態です。
誰にも感情移入できない。。
コニー・チャタレイ夫人
映画冒頭では夫が下半身不随で性生活がなく、自分の体を持て余し気味である。日中も夫は仕事へ行ってしまうし手持無沙汰である。といったような描写があります。
そのため、森番とのセックスには非日常の刺激を感じているだけなのか?と思いました。
森番との心の通い合いみたいなものがほぼ描かれておらず(2人の会話は少なめ)、コニーがセックスで快楽を感じるシーンは中盤にならないと出てきません。
最初の行為に至ってはコニーは初めてだったのか?と思えるほど。
雛を見て泣いてしまったコニーを慰める流れでなぜかおっぱいを揉んだ森番を受け入れ、森番にされるがままただ驚いているようにも見えますよね。
2人の会話はあまりなく、会話と言えば「また来る?」「また来るよ」といった類のものばかり。
会えば会ったで暗くなるまでセックス三昧。
森番のどこに魅力を感じたんだ??
が、本当に処女だったのであれば、今後の森番への執着も分かる気もします。
初めての男性、会うたびに体を求めてくるなんて嬉しい…からの快楽も知ったことだし情が沸いてしまったのかな、と。
姉と行ったバカンスで最初は楽しかったけど、途中からなんだか寂しくなったらしいですが、これは最初は非日常が楽しかっただけなのでは?と感じました。
森番との別れのシーン、「私がお金だして牧場買うからそこで働けばいい」「今すぐ離婚しないけど、もし離婚して路頭に迷ったら助けてね愛しているわ…」的なことを言っていますよね。
なんてお嬢様だ!
森番
コニーのところでも書きましたが、雛を見て泣いた女性を慰めるときに、何故おっぱいを触った??
久しぶりの女の体にハァハァしてしまったオジさんにしか見えない。
コニーは森番の裸体を見てドキドキしていますが、人の好みは様々だな。。(しかも会話的に短小らしい?)
普段「自分不器用ですから…」な雰囲気を出しつつも毎回しっかりセックスし自分だけスッキリにも見える。いびきかいて寝てるし。
コニーに話しかける内容も、「また来る?」とか「もう来ないかと思った…」とかそんな内容ばっかり。
そりゃ元妻に捨てられるよなぁ~と思います。
コニーとの別れのシーンでは思いが爆発したのか急に饒舌キャラになるわ、ありえないお願いをしてくるコニーに対してもいつまでも待ってる…キュン…みたいな返事をしています。
よく分からん。
初恋の女性…のようなそんな感覚なのでしょうか。
夫クリフォード
彼も謎の人物ですよね。
コニーの事を好きなのかどうなのかも不明だし、2人の関係に気づいているのかどうかも不明。
一番何がしたいか不明キャラでした。
車椅子が動かず坂道を登れなかった姿は少し可哀想ではあったけど、その前の横暴な振る舞いがあるので完全にチャラです。
まぁクリフォードに関しては家を守らなければならないといったプライドもあるだろうし、下半身不随になっていなければコニーも浮気しなかったかもだし、この物語の1番被害者かもしれませんね。。
雨の日のシーンは見ごたえある
良かったと思えるのは、雨の日に全裸で走り回るシーンです。
楽しいと思ったからやる!というコニーの純粋さというか、欲望に素直なところが表れていて良いなと思いました。
森に振る雨も美しいです。
コニーの裸体も美しいです。
当然、森番も全裸で走り回るのですがおじさんなので、まぁ…。
ここでも森番への愚痴(笑)なのですが、楽しそうに2人で駈けっこしていたのに、森番がコニーを捕まえてお外で全裸セックス。
なーんだぁ?君はヤルことしか考えてないのかぁ?
レディ・チャタレー(2006年フランス版)総評
60点。
話しの前提もよく分からなければ、重要な3人が何を考えているかもよく分からない。
コニーのヌードが綺麗なのが救い。