サタデーナイトフィーバー 映画ネタバレ感想

公開日:  最終更新日:2019/03/27

とうとうサタデーナイトフィーバーを見る時が来ました。

母親が手をぐるぐるさせて踊っているのは何回も子供の頃に見たことがあります。ようやくあの踊りの元となる映画を見る時が来たんです。。

サタデーナイトフィーバー

画像出典:アマゾン

あらすじ

1970年代のアメリカ。19歳のトニーはペンキショップで働きながら、週末に行くディスコでエネルギーを発散させていた。ある時聞きなれない音楽がかかり「これじゃ踊れない」とDJに文句を言うが「あの娘は上手く踊れているよ」と返されてしまう。それ以降トニーは彼女の事が気になる。

ダンス大会のペアにその彼女を誘う事にした。

以下私の感想

若さピュアさ

若さ、ピュアさ、ってこういう事を言うんだろうな。

なににも一生懸命で、自分のオシャレに頑張っていて、友達思いで、突っ走っていて。

でも今の自分にたいしてこのままではいけない、という漠然としたモヤモヤがあって、でもどうしていいのか分からない。

大人になった私からすればステファニーは下流階級を馬鹿にする高飛車な女ですが、19歳のモヤモヤを抱えた男の子からすると年上の出来るお姉さん、といった感じなのでしょうか?たしかに若い頃は仕事を頑張っている人がものすごく大人に見えたし、1人暮らししているってだけでなんかすごい!カッコいい!と思ってましたもんね。それでもステファニーに惹かれるトニーの気持ちはちょっと分からないなぁ。男の子にしか分からない何かがあるのでしょうかね。

見ていて辛い部分は多かった

見ていて辛いと思うシーンは多かった…イメージしていたサタデーナイトフィーバーはサタデーのナイトにハッスルハッスル~みたいな感じだっただけに。

下流階級の女の子代表としてアネットが描かれていますが、若者の人気者であるトニーと付き合えれば私の人生はもうバラ色、といった思いが見え見えです。それでも一途(?)にトニーを追いかけますが、まぁ上手くいかず強がって傷ついてしまうんですけど…

トニーのような人気者と付き合えば私の将来は安心、みたいな思いは分かりませんが、恋愛経験の少ない男女に共通する「その人しか見えない」というのはよく分かります。別に振られても人生終わったりしないのに、この人と別れたら私は終わりだとか思い込んでしまうんですよね。大人になる為にだれもが通る道です。

 

そしてこの映画に出てきた人の中で1番辛い立ち位置にいる人、それはお兄さんなのではないでしょうか。典型的な長男長女タイプだし、もう誰も自分のこと知らない土地に行ってやり直したい…なんて出て行っちゃうのもすごく分かります。私は30代なのでお兄さんに共感の嵐です。

その人のイメージって良いようで、悪いようでもあると思うのです。ちょっと古い話題ですがタレントのベッキーが不倫したのち、TVから干されていた時期がありましたね。普通のタレントなら「ああ不倫か…ちょっとなぁ」ですが、典型的良い子代表のベッキーだと「え!あのベッキーが!?うそやろ!裏切りジャン!!!」となるんですね。

トニーのお兄さんは「優秀で親の期待を裏切らない良い息子」というイメージを周りから持たれ過ぎていて自分でももう限界になってしまったんですねぇ…私も自分と違いすぎるイメージを他人に与えて余計な期待されないようにしよう…。(優秀なイメージは持たれないと重いけどw)

 

ちなみにフィーバーという言葉。

興奮とか熱狂とかい言う意味の他に、発熱、熱病といった意味があり、病的になにかに熱中しているといったネガティブな方向で使われている事があるというのです。

日本人である私にはハッスルハッスル~みたいな意味で捉えてしまったから、そもそものタイトルから得るイメージが違うのか…たしかに英語版タイトルはカッコいいけど、意味をはき違えてしまうようなタイトルくらいなら日本語タイトルを付けても良かったのでは?

映画「 サタデーナイトフィーバー 」総評

70点。

トニーのエネルギーを持て余す少年から、自分の人生を生きる男に成長するストーリーは良かったが、見ていて辛い部分が多すぎた。アネット然り、お兄さん然り。

青春映画の名作と言われていますが、勉強不足な私にはイマイチ理解出来ない部分もあった。




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