「ノクターン」映画ネタバレ感想 一瞬怖いシーン有り
映画ノクターンを吹き替えで鑑賞しました。
いつものごとく、ジャケ買いならぬAmazonビデオでジャケ視聴です。
ネタバレ感想です。
ホラーなのか
ピアノのプロを目指す双子姉妹が主人公で、片割れの才能に嫉妬し悪魔と契約?をしてしまう。。といった内容です。
悪魔(カルト)系は好き、だけどホラーは苦手なのでドキドキしながら鑑賞したのですが、ホラー要素はごく一部(というか急に気持ち悪い顔が出てきて、「ヒィッ!」ってなった。)でした。
悪魔は出てきませんし、契約自体も主人公が一方的に思い込んでいるだけ?ともとれるような曖昧な描写のみです。
ピアノの先生が「悪魔が隣いるように弾く」とか言い出すので主人公も(本当に悪魔が…)と思ったのでしょう。
なので私としてはホラーではなく、ピアノにのめり込みすぎた主人公がどんどんおかしくなっていく様子を描いたサスペンス映画かな?と思いました。
姉に勝ちたい
双子の姉はピアノの才能がある。周囲もそれを認めていて、進学先も決まっていて美人でイケメン彼氏もいて、友達も多い。
かたや双子の妹はパッとする成績を残せず、暗くて地味だ。
姉はそんな妹のことをどう思っているのか、「双子ちゃん」と呼ぶ。(←吹き替えで見ました)
妹は「ピアノで有名になりたい!上手くなりたい!」ではなく、「姉に勝ちたい」(姉になりたい?)という思いのほうが強かったのでは?と思いました。
姉に勝ちたい、でも私には才能が…と思っていた矢先に悪魔の本をゲット。ピアノの先生も姉は悪魔が隣にいるように弾くなんて証言をしている。キーは悪魔だ。悪魔と契約すれば私だって…。
姉の曲を真似し、姉のように大胆な服装をし、姉の彼氏を寝取り、姉の先生も奪おうとする。
行動の基準が「姉が」になっています。どう見ても姉を意識しすぎていて怖いですね。
身近なところに目標を置くのはよいと思いますが、この妹の場合は姉しか眼中になかったというのが話しのポイントかと思いました。
自死の理由について
分からなかったのは、姉から奪った発表会の主役を演奏をせずに自死を選んだことについて。
悪魔との契約がそうなっていたから?(最初に死んだヴァイオリストと同様。)
姉に「本当に才能のある人はもっと先に行っている」的なことを言われたから?(姉に勝てばこの先の道が開けると思っていたのに違ったから?)
姉に勝つという事実が出来ることで、今後どうするべきか分からなくなったので終わりにしたかったから?
似た映画でブラックスワンがありますが、ブラックスワンでは燃えつき症候群というか、役に飲み込まれすぎて自身の体調にも影響が出てしまったという内容でした。非常に分かりやすいです。
本作ノクターンの主人公は役があるわけでもなく、本番の出来栄えがとても良かったわけでもなく、その前に自死をしています。うーん。。。なぜだろう。
やっぱり悪魔との契約がそうなっていたから自分も自死をするべきだ、と思い込んでしまった説でしょうかね。
ノクターン 総評
80点。
面白かった。
主人公も最初はなんて地味で可愛くない妹。と思っていたが途中からのギラついた表情を見ているうちに引き込まれていく感じになった。
最後の自死の理由がもう少し分かりやすいものであれば&途中で出てきた気持ち悪い顔がなければもっとすっきり見れたと思う。