天津甘栗 の「天津」ってなんだ?調べてみた!
「あ~秋だ。栗の季節だな~。栗と言えば栗ごはん、剥き栗、天津甘栗…そういえば天津甘栗の天津ってなに?天津飯の天津?」と疑問が沸いたので調べてみました。
普段食べている栗はどこ産なの?
私たちが天津甘栗と呼んで普段食べている栗って、国産?中国産?中国産のイメージが強いですがどっちなんでしょうか。
答えは中国産。
中国から輸入した支那栗(しなぐり)という種類の栗を「中国栗」とか「天津栗」と呼んでいるそうです。
「天津」は中国の地名
天津は中国の北部にある都市です。
港があることからかなり栄えている都市で、日本でいうと横浜的な感じでしょうか。
画像出典元:国家級·天津西青経済技術開発区日本事務所
写真から見て分かるようにかなり大都市です!こんな大都市でもちろん栗は生産されていません。
では天津甘栗の天津ってなに??
「天津」は天津産という意味ではなく
天津栗は天津港から出荷された中国産支那栗(しなぐり)の事を言います。天津周辺には栗の産地が多いため、天津港から出荷される栗を呼び分けていたんですね。
つまり日本側が勝手に、天津港から出荷された栗を「天津栗」、その他の地域から出荷された栗を「中国栗」と呼んで分けているだけなのです。
中国の天津とは無関係ではないけど、天津産ではないんですね~。
ちなみに「天津飯」の天津も中国の天津とは関係がない。中国にはご飯に具を乗せる「丼」という料理は存在せず、天津飯は完全に日本発祥の料理なんです。
では天津飯の「天津」ってなに?ということなのですが、天津飯がいつどこで誰が作り始めたのか?には諸説あって、大阪の「大正軒」説、東京の「来々軒」説、蟹の肉入りの卵焼きを乗せた丼もの「天津芙蓉蟹肉飯」の略称説、中国の個人経営店が日本人向けに考案した説…。といろんな説があるんです。
だいたい明治大正時代から広まったと言われています。
天津甘栗の「天津」の意味まとめ
天津甘栗は中国の天津地方生産という意味ではなく、天津の港から出荷された栗を「天津甘栗」、天津以外から出荷された栗を「中国栗」と日本側が呼び分けているだけという事が分かりました。
天津飯も天津とは無関係で、発祥には諸説あって解明されていません。