マザー! 映画ネタバレ感想 心に余裕がある時に見るべし。

公開日:  最終更新日:2019/03/23

ジャケ一目ぼれ映画の「マザー!」見終わりました。

普段映画は前知識なしで見ても楽しめるんですが、これは前知識あり、情報ありで見ないとキツイ映画だと思います。これ読んでる人は見た前提で話しますが、心が壊れる…。

マザー!

画像出典元:映画.com

日本での劇場公演について

2017年にアメリカで公開され、日本では2018年1月に公開される予定でしたが、あまりの衝撃の内容に公開中止となった問題作だったってことが、鑑賞後調べていて分かりました。

たしかに「問題作」という言葉がぴったりですね。。日本ではDVDや動画配信サイトで鑑賞可能です。

監督は前知識なく見てほしい、とコメントしていますが、主演のジェニファー・ローレンスは事前情報があれば少しは平常心で見られるはず、コメントしています。私はジェニファーに賛成です…

以下私の感想

心が痛い。。

私は女なので完全に「彼女」の立場で見ました。

最初は男と女の価値観の違い、すれ違いについて書いた映画なのかな?と思っていたのですが、やりすぎでは?と気づく。

心の痛み…自分の心にズカズカ入ってきて荒らして平気な顔をしている人たち、それどころかこっちは彼の事が好きだから来ているのになぜ受けれれてくれない?と嫌悪の顔で見てくる人達…ほんと辛いです。

こんなにも辛い気持ちがあるのに一番近くにいる彼が分かってくれない。それどころか彼は1番大切にすべき彼女を後回しにし、ファンの人達に対して全て分かち合おう彼と彼女の子供であっても…というスタンス。

なんて心が痛む映画なんだろう…こんな映画作るなんて最低…というのが初見の正直な感想です。

製作者の意図を知ることで完結する映画である

鑑賞後にモヤモヤがひどすぎて調べました。

彼女は「母なる地球」彼は「神」の比喩である。全ての登場人物は聖書の登場人物。

これを知った時に映画を見た時以上の衝撃を受けました。「前知識なく見てほしい」という監督の意向も理解できました。この映画は前知識なく見て、鑑賞後に監督が言いたかったこと、比喩についての解説、を調べるところまでがこの映画の一部で、むしろその意味を知らないとこの映画はただの心を痛めるだけの最悪な作品だ、ということです。

意図を知った直後はすごく驚いたけど、なんて熱量の思いが込められた映画なんだ!と感動しました。

監督のコメントで「ある特定の人に向けて作った作品である」というのもあるようですが、聖書の解釈の違いによって過激な言動をしている人達への皮肉でしょうか?

分からないところ

彼女が飲んでいた黄色い粉はなんだったんでしょうね。「賢者の石」説が有力だとされていますが、あまりしっくりきません。現代の日本でいう栄養ドリンクみたいなものでしょうか、「あれは元気の前借り」だとか言いますよね、飲んでも現状がよくなるわけではなくただの時間稼ぎです。

あと、最後のシーンでベッドに寝ていた女性は「彼女」ではなく他の女性?だとすれば彼は彼女が壊れたから見捨ててまた新しい彼女を探せば解決だろ、とか考えているわけでしょうか。神の比喩でも最低な表現ですが、男女の関係でも最低だ!ですね。。

 マザー! 総評

映画だけ見たら50点。

鑑賞後に監督のコメント読んで90点。

人にはおススメできないし、面白かった、よかった、なんて安易に言える映画ではないけど、誰かと感想を言い合いたい…自分1人の中にとどめておくにはあまりにもパワーが強すぎる映画だと思います。

もしこれから見る方は、疲れている時、寝る前は避けて見た方がいいと思います。




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